2020-01-09 通り過ぎて 詩以下 季節のように 目の前を横切る電車のように 今朝飲んだコーヒーのように すべては 体を通り過ぎていく 季節を止められないように すべてのものごとは なすすべもなく 通り過ぎていく 通り過ぎて 通り過ぎていく 通り過ぎたかと思うと 通り過ぎていく 去年出会った 365回の太陽も 通り過ぎて 遠い場所へ行ってしまった 引力から解放された君から 「知らない場所に行った」 という 手紙を受け取った 差出先は 僕がよく知っている住所だった 知らない場所とは 実はよく知っている場所だ